タイポグラフィ | 書体:Avenir

デザインフォントファミリータイポグラフィ:アベニール

Typography - 2018 - Three Philosophers

フランス語で未来という意味をもつAvenir(アヴェニール)は、同様にラテン語で未来をあらわすFuturaの対抗馬として製作されたそうです。日本では私も一時期制作に関わったJALなどに採用され、iOSでもいつの間にかデバイスフォントとして組み込まれていました。Helveticaのような安定感はありませんが、洗練された品のあるフォントに仕上がっています。

Avenirの種類

フォント名 ウェイト
Avenir オリジナル版
Avenir Next 2004年の改良版
Avenir フォントの見た目

Avenir Nextは品質改良版で幅広い用途に対応できるようです。Regular, Italic, Ultra Light, Ultra Light Italic, Medium, Medium Italic, Demi Bold, Demi Bold Italic, Bold, Bold Italic, Heavy, Heavy Italic他とバリエーションに富んでいます。
無印のAvenirのほうも、Book, Roman, Book Oblique, Oblique, Light, Light Oblique, Medium, Medium Oblique, Black, Black Obliqueと種類が豊富です。
初歩的な知識になりますが、オブリーク体は"ただ物理的に"斜めに"傾けた"フォントのことで、イタリック体は斜めは斜めなのですが手書き風の最適化が施されています。

Avenirフォントの比較

まとめ

好き嫌いの問題もありますが、フォントデザインは1ピクセルほどのわずかな厚みが、その性格や良し悪しを決定付ける世界ですね。アヴェニールは可読性もありながら対抗馬として存在してるFuturaとの相性も良いと言われています。逆にヘルベチカはFuturaとは相性が良くないのです。またアヴェニールはボールド体がすこぶる良いですね。力強く、洗練されており活躍の場も多いでしょう。