タイポグラフィ | 書体:Roboto

デザインフォントファミリータイポグラフィ:ロボト

Typography - 2020 - Three Philosophers

Robotoはグーグルによって開発され、2011年にモバイルのOS(アンドロイド)向けにリリースされたサンセリフ体のフォント。デザイナーはクリスチャン・ロバートソン。前身のシステムフォント(Droid)がヒューマニスト系のフォントだったため、視認性などを考慮してネオ・グロテスクに属するRobotoの開発(改善) が進められた。もちろん今後も細部は変化していくだろう。

Robotoの種類

フォント名 ウェイト
Roboto Thin, Light, Medium, Bold, Black
Robotoフォントの比較

RobotoはAndroid端末のデフォルトフォントとして採用されているのに加え、Google MapsやYoutubeでも使用されているため、皆さんもよく目にしているフォントだと思うが、対抗となるiOSのSan Franciscoのようなプロポーショナルで官能的なまでの美しさは無く、ウェイトが増すとやわらかで活動的な印象を受ける。Robotoはスタイルシートのfont-weightで細かくウェイトを指定できるフォントだ。

まとめ

RobotoはSF Compact Displayと同様に縦長だ。OS向けのフォント開発には視認性が大前提になっているのだろうが、いざ世に出ると、ライバルとは違った特徴が出てくる。フォントの持つ力は強烈だが、デザイン性のみではユーザー体験のすべてを高めることは出来ない。ここにタイポグラフィーの奥深さがあるのだろう。